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■ ご挨拶

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 今年 65歳になります。「日本料理」の道に入り45年経ちます。

何も分からず朝から晩まで動き回った20代 生意気盛りでも意欲的に仕事をこなし職人として自信を持った30代

独立して全てに責任を感じながら休む間もなかった40代 それまでの経験の集大成として腕を奮えた銀座での15年

 

 昨年は「頸椎」の手術もありました。 腕力には自信がありましたが 若い時の力自慢は 遠い昔・・

年末のお節料理の仕込み・盛り付け 腰が悲鳴を上げ 寒い中での立ち仕事は 脚がツッて 悶絶寸前でした・・

 

 永くご贔屓を賜るお客様からは「65歳 まだ若いよぉ〜 」と言われます、諸先輩70歳を超えてもますますお元気です。

ただ・・  飲食業という仕事 仕込みから調理、片付けまで身体と時間を使います。立ち仕事です。

今までと同じように調理場に立ち続けるのが難しくなってきました・・

一緒に働く若い衆の確保も難しく、労働環境も変わってきました。食材の高騰も想像以上です。

 

 

急なご報告になりますが この3月を持ちまして「銀座 矢部」の営業は終了させていただく事になりました。

矢部は引退する訳ではございません。まだまだ現役で「日本料理」の道を極めるべく精進して参ります。

「銀座 矢部」の看板を外すにあたり 15年分の片付けや整理がございます。

私は しばらく雑用に追われながら 少しばかり身体を労わってやろうかと思います。

 

新宿「花園町 矢部」は現状のまま「佐藤航輔調理長」のまま営業を続けて参ります。

 

 

 2024年 年明けに能登半島地震という我々の思いをはるかに超えた自然災害に見舞われ

いつ、何処で、何が 起こるのか・・・ 改めて「驚異」を感じました。

13年前の東日本大震災もそうだった、被害を最小限に抑える 備え、心構えをしなければと痛感しました。

 

「銀座 矢部」開業以来 この15年 リーマンショック・震災・原発事故・コロナウィルス・・・

世の中は様々な災害や困難を乗り越え、また新たな時代を迎え 前へ前へと進んできました。

我々が住むこの世界の歴史は、人々が挫ける事なく生き続けた 証 なのでしょう。

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